++Diary++

藤浪朋子の真髄を知り悶えるがいい！

　藤浪朋子ＳＳを公開します！オンライン初音島で最初に公開されてたものに若干手を加えたver.1.01です。まぁ誤字とか訂正しただけですけど。それでは朋子に悶えて下さい！

放課後、帰宅部の生徒が帰宅し、校舎内は比較的静かになっている中でやたらと騒がしくなる部屋が一つだけあった。桜花展にて２人も銀賞を取ったことで一躍有名になった撫子学園美術部が活動する美術室である。当然いつもそうなのではなく、美術教師にして美術部顧問の上倉浩樹と２年生の藤浪朋子の漫才が繰り広げられる時のみである。

この２人は今年１月に付き合い始め、今や同棲するほどの仲なのだが当然教師と生徒という立場から２人の仲は周りには秘密である。だが、朋子には浩樹のように積極的に隠そうとしてるそぶりは余り見えないが。

今日も今日とて浩樹の横に陣取り朋子は浩樹が絵を描くのを眺めていた。毎日こうして部活の時間中ほとんどの時間を朋子はこうやって過ごしている。しつこく入部届けを書いたお陰で美術部員として名は連ねてはいたが、活動はこの通り全くしていなかった。

浩樹が筆を置いて手を休めると同時に朋子は周りの部員には聞こえないように小さな声で囁く。
「今日はあたしが晩御飯作ってもいい？」

普段は料理が得意な浩樹が作っているのだが、週に２回ほどは不定期に朋子が作っていた。元々浩樹自身料理を作るのが好きなのでそこまで苦痛でもなかったのだが、朋子がどうしてもと言うのでそうするようにしていた。エリスと同居してた頃に比べれば毎日作らない分負担も減っていた。

「声が大きい。もう少し小さな声で喋ってくれよ」
と浩樹は朋子の耳に手を添えて囁き返す。朋子は十分小さな声で言ったつもりなので、少しムキになってさきほどとほぼ同じ声量で返した。

「もう。あたしが先に帰ってお出迎えしてあげようと思ってるのに」
「分かった分かった。でも、この前みたいにベタなのは勘弁してくれよ？」
「こないだのって？」
と唇に指を当てて朋子は少し考える。しかし、すぐに思い出したのか子悪魔の笑みで浩樹に囁いた。

「ご飯にします？お風呂にします？それともわ・た・し？」
「だ～っ！！藤浪、声が大きい。部活中は静かにしろ！！」
「先生の方が大きいわよ。ねぇ、みんな？」
「先生、もう少し真面目にやって下さい。そうじゃないと竹内部長に美術部を任された私の立場が・・・うっ、うっ」
「泣きまねはやめろ部長」
現在の部長、田丸ひかりは泣きまねをあっさりと止める。

「それじゃあ自分の絵ばかりだけでなくご指導もお願いします♪」
「・・・お前だんだん竹内に似てきたな」
「いえいえまだまだですよ？今度竹内部長お呼びしましょうか？」
「勘弁してくれ・・・」
といつもの漫才が繰り広げられ美術部に笑い声が広がる。今年の美術部は教師が真面目になったせいか去年のように退部する人数は減っていた。まぁこの雰囲気に付いて行けないと数人は辞めたが。

かつての浩樹は指導をしないどころか部活にもロクに出なかったが今年度はまだ一度も休んでいなかった。まぁ自分の絵を描いてばっかりで指導する量が劇的に増えるということもなかったが。それでも浩樹に触発されて全員が真剣な面持ちで取り組んでいた。

ピンポ～ン、パンポ～ン
「上倉先生、上倉先生。理事長室までお越し下さい」
と笑い声を止める放送が流れた。

「先生・・・また何かやったんですか？」
「またって何だ、またって！オレは何もやましいことはしていない！」
って朋子とのことはやましかったかな？とちょっと考えながら、まさかそのことか？と思案する。思い当たる節は無いという方がおこがましいしな。それに理事長室というのがまた気になる。(続く♪)

　決して日記書くのが面倒だったとかじゃないですよ？まぁ多少あったことはあったのかも知れませんが。ってことでいかがでしたでしょうか藤浪朋子ＳＳタイトルは仮題ですが『太陽と月のキャンバス』です。相変わらずいいタイトルが思いつかない・・・。英語とかで決めてもいいんですが、英語嫌いなんだよな。本能が拒否する。

　今日の画像は朋子を知って貰う為の画像第一弾！です。しばらくは朋子祭りで行こう。あ～もう朋子背負いて～。朋子は軽いですし、10kmでも歩きますよ？あとこのにゃんこイベント。猫パンが見れるなら喜んで猫に引っ掻かれます。朋子祭りした後は麻巳祭りするかね？あとClubF&Cの会誌で児玉樹先生のイラストが公開されてたらしいです。やっぱ入っときゃ良かった・・・

2006年7月9日(日) No.689