++天空カフェ日誌++


2005年7月
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月の日記を
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一体、何が………ッ



 昨日の晩から胸騒ぎが止まりません!


 満月だというのに。

あの子の気配が、一瞬、
 確かに、
この世から消えた………ッ!


 駄目………駄目だ、涼………ッ!
あなたは、何か、間違った方向に、
 まっしぐらに突き進んでいる!
そちらにだけは、けして、
 行ってはならない。


 そんな方向へ、間違いなく、飛び込んでいる!


 幸い、すぐに何かがあなたを呼び戻しましたね。
あの………手には、見覚えがある気がする。
 あの手………では、「彼」があなたの側にいるの?


 ………あぁ、本当に、訳がわからない。


 わからないのに、どうして、
こんなに気持ちが千々に乱れるんだろう。


 それと気付いて、
すぐに零れた豆を集めるように一所に心を纏めるのに、

 知らぬうち、自分で、それをまた、
思い切り部屋中にばらまいているんだ。


 涼………ッ。

あなたの声を聞かせて。
 ただ一言だけでいい。


 約束をして。
イイエ、約束でなくてもいい。
 いつもの、あの弾けるような笑い声で。
「大好き」とあなたに言われるとき。
 私は、自分の体が、確かにこの世で、骨の周りにちゃんと集まり、
固まって、血を通し、生きて、動いている事を知るんだよ。

 そうでなければ………
あなたがいない世界では………

 私は存在などしても、しなくても、
なんら、変わりはしない。
 永遠に小石のように、道ばたにころがっているのと変わらない!


 ………もぅ、いてもたってもおられない心地だ。
今日のような事が、二度、三度続くようなら、
 ………あなたがここにではなく、
「世界」に戻らぬ、「その日」が。


 私がここ数ヶ月、ずっと………
感じてきた予感が。
 現実のものになるとでも………ッ?


 イイエ。
イイエ、イイエ!
 あの子が、あの子にかぎって………
有り得ない、そのようなこと!
 あの子が自ら死を選ぶなんてこと、
有り得るはずがないッ!


 ねぇ。
ねぇ、そうでしょう? 涼………ッ!


 あなたは、本来、この私のためのもの。
十文字鷹のために生まれた子なのだから。
 誰にも、私から奪ったりなど、できはしないはずだよ。


………涼………ッ。


 老翁さまからあなたをまがりなりにも取り戻したように。
あなたのためならば、私は、何を過とうと、怖くないんだ!


 だから、どうか。
この先に何があっても。
 けして。

けして、早まったことだけはしないと誓っておくれ………ッ。
 どうか。どうか、お願いだから………ッ!
2005年7月21日(木) No.40

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